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2015年1月22日 (木)

LIVE AT BUDOKAN~RED NIGHT~

 NHKおはよう日本のリポーターのブログに大笑いをした。

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 NHK新規(どの時期にファンになったかを、アイドル系のネット・コミュニティではこう表現する。私はNHKのスペシャル番組が契機だったのでこう表現)である私が、発売と同時に入手した最初のものが、「LIVE AT BUDOKAN~RED NIGHT~」だった。
 そして既発売も含めブルーレイは三種買ったのだけれど、実は未だ観られていない。まずはネットで見られるものをと思っていたのだが、ダウンロードした動画は既に30GB近くにまでなっており、さすがに自分に呆れた。

 さておき、ライヴCDに関連した記事が期せずして昨日と今日幾つかアップされた。

エンタメNext
BABYMETALが今、あえて「ライヴCD」を発表する意義

 ちょっとこれは食い足りなかったが、確かにライヴのCDそのものを発売するのは昨今では珍しい。

 そして個人ブログだが、

BABYMETAL語り場
「赤い夜(CD)」KOBAMETALの本気度について

 周波数解析もしており、非常に興味深く読んだ。

「LIVE AT BUDOKAN~RED NIGHT~」は、ネットではあまり重要視されていない気がする。
 BABYMETALはヴィジュアル要素が音楽とイーヴンにあって、その片側だけを抽出したものに価値を見出し難いところはあるかもしれない。

 発売以来、私の車ではずっとこのディスクがエンドレスで再生状態になっている。
 イヤフォンでも相当に聴き込んでいるが、未だに飽きない。
 上記ブログでも指摘されているが、このディスクは高音域、低音域が控えめになっている。リヴァーブ感が少ないのもそれが理由だと思う。

 マスタリング・エンジニアのテッド・ジェンセンがどうしてこういう音に仕上げたか、私なりの考えを述べてみたい。

 本ブログの最初の記事で、私がBABYMETALを一言で表現するなら「ネタから出たまこと」だと書いた。
 ネタは虚構性であり、今のメディアでは“ギミック”と表現される。
 まことは、勿論真実性だが、“リアル”なものだと規程している。
 私が最初にBABYMETALに驚嘆したのは、あれだけの激しいアクション(ダンス)をしながら、実際に歌を歌っているところだった。
 ダンスを見せる事がイベントの主題なら、プレイバック(口パク)でも構わなかった筈だし、他のグループならそうしている。またそれをファンが不満に思う事も無い。

 SU-METALが実際に歌いたいと思うのは当然の様に感じた。自分=歌とまで言い切る程、歌う事に真摯なシンガーだからだ。
 しかしまさか、YUIMETAL+MOAMETALまでが生で歌っているとは思わなかった。
 一部のパートはサンプリング音源を併用しているが、主なところは本当に歌っているのだ。とても歌いながら出来るとは思えないダンスをしながら。
「おねだり大作戦」「4の歌」のライヴ映像を見て、唖然となるしかなかった。

 私が「LIVE AT BUDOKAN~RED NIGHT~」を聴いて感銘を受けたのは、神バンドの演奏力を再確認した事もあるが、ヴォーカルが生々しい事が大きい。
 SU-METALの歌そのものについては、また改めて幾度か書きたいと思うが、彼女の歌は完成されていない。技巧を殆ど使わず、真っ直ぐに歌う姿勢が多くのファンの共感しているところだと思う。
 しかしブレスが続かなかったり、音程が危うくなったりする瞬間が幾つかあるのだが、それらの瑕疵は、彼女の価値を貶める事には全くならない。

 YUIMETAL+MOAMETALの、特に「おねだり作戦」は、音源製作段階ではあまりライヴで歌う事を想定していなかったと思う。
 サンプリング音源の助けを借りても尚、声が続けられない瞬間がある。

 これらが何の補正もされず、そのままCDになっているのだ。
 このCDは、極めて良く出来たドキュメンタリでもあると思う。

 ギミック、フェイクではない、リアルなものがそのまま発売された。
 曲目は、現在唯一のアルバムと同一(そもそも『赤い夜』はそれをノンストップで歌うという趣旨のライヴだった)。
 恐らく原盤製作予算はそう掛けられなかったろう。予算の殆どをテッド・ジェンセンのマスタリングに託した。
 その意図は、充分以上にこのCDから聴きとれる。
 これはリアルなBABYMETALなのだ。

 だが、このリアルなBABYMETALは約1年前のBABYMETALであり、現在の彼女達ではない。



 

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