« 個人的メタル受容史 | トップページ | ライヴ感覚 »

2015年2月 2日 (月)

CD盤に望むこと

 Road of Resistanceが一般ダウンロード販売開始となった。
 映像も、LIVE AT BUDOKANがYouTubeで全編の有料視聴が可能となった。
 CDが売れなくなっている音楽市場で、BABYMETALの収益的な戦略はまだよく判らないのだけれど、かつてであれば海外の大手レーベルと契約し、各国でCDを売るところを、iTunesでのオンライン販売だけでやっていく様に見える。
 日本国内でもCDを積極的にリリースはしなくなっているが、こうした先鋭的な戦略を積極的にとっているのか、これしかないのか。どちらなのだろう。

 私はバブル時代の音楽業界も少し知っているので、今どれほど音楽産業が貧しくなってしまっているかは痛い程に判る。
 原盤製作費はひたすらダンピングをし続けて貧しくなってきた。

 今の若い人は、CD盤を出来れば買いたくない様だ。物体としてのCDを所持する事に、最早デメリットしか感じないのだろう。
 特典、特典会など、アイドル物などは別であったのだが、その商売も全体的には右肩下がり。将来に持続性のある商品展開を真面目に考えるなら、オンラインしかないのかもしれない。

 しかし私にはCDが必要なのだ。
 いや、聴く場合は私も大抵エンコードして聴く場合が殆どなのだが、ダウンロード商品では得られないものがある。
 それはクレジットである。
 プロデューサー、コンポーザ-、アレンジャーという基本情報や、楽曲毎のプレイヤーのクレジットが読みたいのだ。

 私の高校~大学時代はスタジオ・ミュージシャンの黄金時代だった。
 クロスオーヴァーに限らず、ロックでも楽曲毎にミュージシャンが入れ替わる事は多く、同じアルバムで複数のプレイヤーの演奏が収められる場合もある。自ずとそれぞれの個性が際立ち、好みのミュージシャンを見つける事が容易かった。

 BABYMETALのCDに、演奏者のクレジットは無い。これは私がBABYMETALに関して抱く多少の不満の1つだ。
 このギターは誰が弾いているのか、ハーモニーを歌っているのは誰なのか、どうしても疑問が頭に浮かんでしまう。

 例外的に、Road of Resistanceのギターソロは、Dragonforceの二人が担当している事がアナウンスされている。
 この曲については、それ以前の曲も含めていずれレヴュウを書きたいと思っている。

 ダウンロード販売はなかなか収益が出ない、というのがこれまでの音楽業界での常識だった。BABYMETALはその状況を変える事が出来るのかも知れないが、まだ時期的にはちょっと早いという感じも抱かないではない。
 ネットにあるものは無償で入手出来る、そういう認識は以前よりはずっと常識的に補正されつつはあると思うのだが。

 洋楽も、今の最大の収益源はCDやダウンロード販売ではなく、大規模なライヴを数多く開く事となっている。
 BABYMETALの昨年の活動は、幾つかのワンマン・ショウを行い、後はフェスティヴァルに参加していた。こうしたフェスで得られた経験と自信、そこで起こった現象が我々に与えたインパクトは計り知れないのだが、しかし収益的には大きな利益を上げるという訳にはいかなかったと思う。

 既に5月のアメリカのフェスには参加を決めており、ワールド・ツァーも計画されている様だが、BABYMETALがどこに行き着けるのか、ちょっとミステリー・ツァーの様で楽しみになる。

« 個人的メタル受容史 | トップページ | ライヴ感覚 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/596668/61072128

この記事へのトラックバック一覧です: CD盤に望むこと:

« 個人的メタル受容史 | トップページ | ライヴ感覚 »