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2015年2月18日 (水)

LOUD PARK 13

 WOWOWで先日、LOUD PARK 13、14の再放送があった。4日分のダイジェストで結構な長さだった為、BABYMETAL以外は飛ばし飛ばし観た。

 BABYMETALにとって最もアウェイ感が大きかったステージの一つが、このLOUD PARK 13ではないだろうか。地方のフェスで観客が全然乗ってこないという事は当然あったとも思うが、硬派でガチのLOUD PARKの関門は大きかった筈だ。

 2013年にももいろクローバーZがオズフェストに出演する時の事は覚えている。一般芸能ニュースでも大きく報じられていた。全くジャンルの異なるミュージシャンが場違いに出てきたら、それは拒否されても仕方ないと思うし、当時の私も漠然とそう考えていた。
 ところがそのイベントで、ももクロは私も好きな「人間椅子」の和嶋慎治と、BABYMETALのソングライターでもあるNARASAKIをゲスト・プレイヤーに招くという、秀逸な打開策を打ってきた。
 私は感心したのだけれど、でもその時のパフォーマンスを観たいとまでは思わなかった。

 LOUD PARKにBABYMETALの出演が決まると、公式Twitter, Facebookは荒れに荒れたという。致し方なかったと思う。
 しかしこの2013年、BABYMETALは修行ツァーとも称された五月革命シリーズやSUMMER SONIC 東京・大阪を既に経ていた。大阪舞浜では気温35度という過酷な状況で、BABYMETALの三人もやり抜けるかギリギリのコンディションだったという。YUIMETALが「初めてステージ脇で水を被った」という程だ。
 それだけの経験値を積んで尚、LOUD PARKのステージの前にはプレッシャーという急峻な階段があった様だ。

 WOWOWで放送されたのは3曲。「BABYMETAL DEATH」「メギツネ」「ヘドバンギャー!!」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」。
 早くから三人は相当の汗を顔に浮かべていた。パフォーマンスに何ら危なげもない。しかし、何か余裕が感じられなかった。
 ステージ前はファンが詰めかけており、いつものスタイルで応援している。
 しかし、広いアリーナの後方をWOWOWのキャメラはあまり写さない。
 腕を上げている観客は、前1/4くらいまでの様に見えた。

「イジメ」のプレリュードを歌った後、SU-METALは見た事もない程にしっかりとMOAMETAL、YUIMETALにアイコンタクトを図った。心の声で、何かをはっきり伝えている様に見えた。
 勿論これは私の思い込みだけれど、この時の「イジメ」へ込められた気迫はいつもに増して見えた。やれるだけやってやれ。そういう決意があったかの様に。

Loudpark13

 エンディングが終わると、最後方近くのキャメラがステージを捉えた。目潰しライトが観客を照らし出す。
 全員ではないにしても、後方の観客達の多くが腕を、キツネを上げている。

 劇的という程では無いかもしれないが、前半よりも遥かに多くの観客の心を奪っているのは明らかだった。

 このTweetのログを読むと、何となく雰囲気は判る。皆が一様に絶賛ではないところもリアルだ。

 またこのブログの記事を読んでからこの記事を読むと、LOUD PARK 13でのパフォーマンスは、ただのフェス参加だけでない何かを、BABYMETALが獲得したモニュメンタルなものだったのかもしれないと思う。
※放送された演目を誤記していました。ご指摘ありがとうございました。


 13,14を通して観たので、どちらの開催かもはっきり覚えていないけれど、CrossfaithとAA=(「ギミチョコ!!」コンポーザーのバンド)のステージを初めてまともに観て、外国勢に全く引けを取らないパワフルさに感銘を受けた。
 マイケル・アモット(ARCH ENEMY, Spiritual Beggars)、ヴィヴィアン・キャンベル(DIOトリビュート)の演奏も良かった。あ、Dragonforceはなるほど良いバンドだなと思った(私は基本的にスピード系メタルには冷淡なのだけれど)。

Tunder

 しかし私が一番楽しんだのは、Thunderだった。いや、90年代に大好きだったのだ。しかし一度解散してしまい、その後はよく知らなかったのだが、いつのまにか幾度もリユニオンしていた。ポップ性のあるブルーズ・ロックで、全くメタルではない。
 メンバーも殆ど入れ替わっておらず、皆良い体格のおっさんになっていて、でも演奏力も歌の強さも全く衰えていない。無理にラウドにする必要もなく、リラックスして本当に演奏を楽しんでいた。
 近年これほど重いスネアのドラムは久しく聴いていなかった(2拍4拍のスネアをジャストよりも若干遅らせて叩く=アフタービート)。ロックドラムはこれでしょうよと嬉しくなる。
 キャメラが抜いたピット前方の観客には私と同世代が目立っており、みんな笑顔でステージを見つめていた。素敵じゃないか。



 最高です。

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コメント

WOWOWで放送された3曲はメギツネ~ヘドバン~I,D,Zの間違いでは?

サマソニ2013で殻に内からコツコツ孔を開け
ラウパ2013で殻から半分身を出して
赤夜で殻が脚に引っ付いて転び
黒夜でそれを取り払い自力で立ち上がった…

てな感じデスかね?その後凄い速度で成長してます

ライブは戦いと表現するすぅの原点がラウパなのかも
あの鋭い目つきはたまりません

ところでお願いですがリンクを貼るときは別ウィンドウで開くように設定していただけると助かります
リンク先から寄り道すると戻るのが大変なので

はじめまして
ご多分にもれずアラフィフの親爺です
この現場には行ってました
ベビメタがラウパに出るのが決まったのはかなり後のほうだったと思いますが、当時はまだベビメタ・サイドには本格的なメタル・フェスに出ることに対する遠慮みたいなものがあったようです
興行主の再三の要請にとうとう根負けして、ということだったようですが、当然メタルヘッズからの反感は予想していたでしょうから、三人には「今までのフェスとは違う雰囲気になるかも」ということは伝えてあったらしいです
ただ、当日朝一の物販でベビメタだけが長蛇の列になり急遽ベビメタとそれ以外のアーティストで列を分けたりするほどになったことで「いけるかも」という感触を持てたようです
ある意味あそこでの成功が自信となって海外での堂々たるパフォーマンスにつながったと思われます

THUNDER、、80年代中頃terraplane時代から好きだったオヤジにとっては感慨深いものがあります。
babymetalと同じステージに立つなんて健全過ぎて嬉しいじゃありませんか。

はじめまして。
ソニスフィア後ファンのアラフォーです。
ドキモ考から、貴ブログの存在に気付き、更新を楽しみに拝見してます。
すぅさんの写真、鬼気迫るものがありますね…。
こっちが泣きそうな気持ちになりますが、ブログ主様おっしゃる通り、すぅさんは負ける感情なんかきっと無く、「LIVEは闘い」の気持ちを持って、その決意が表情に現れてるんでしょうね。
すぅさんを見ていると、凛々しさを感じます。
今回も楽しいブログでした。ありがとうございます。

話は変わりますが、ブログ主様の経歴を拝見して驚きました。自分が若かりし頃、夢中になっていたTHE BIG OやGRの構成、脚本を手掛けられていたとは…。
EXTREMEはファンクHRという感じで自分も大好きでした!
今はブルース、ソウル系のバンドでギター弾いてます。ギターはDUESENBERGのINPERIALです。
なにか親近感を勝手に感じてます。
これからも貴ブログ楽しみにしてます!

>「イジメ」のプレリュードを歌った後、SU-METALは見た事もない程にしっかりとMOAMETAL、YUIMETALにアイコンタクトを図った。心の声で、何かをはっきり伝えている様に見えた。

そうだったのか!(乂’ω′) Death !!! すうちゃんは、本当に男前ですね♪ 

フェスで唯一「紅月」を歌ったのがラウパ。
そして本来カバー曲である「君とアニメ」もチョイス(これはこれからも歌って欲しい)。
ソニス以上にメタル仕様で勝負に挑んだのだから、運営側も相当な覚悟だったはず。
だから3人も緊張があったのでしょうね。

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