« *お知らせ | トップページ | あれっ? アスマートから荷物が »

2015年3月 5日 (木)

『君とアニメが見たい』考

Answer

「君とアニメが見たい -Answer For Animation With You-」
 BABYMETAL×キバオブアキバ
Release : 2012年3月7日
Credits : 作詞・作曲・編曲:キバオブアキバ
           歌:BABYMETAL feat. 君

 メイト(BABYMETALファン)の間でも好悪が別れている。1stアルバムには収録されなかった為、新規には一番親しみが薄い曲かもしれない。

 私自身は受け容れるまでに時間が掛かったが、今は大好きなプログラムである。
 だが今尚この曲に否定的な人の気持ちは判る気がする。アイドルのファンとアニメのファンは親和性があるというより、多くの場合は双方に属する人が多いと思う。しかしこの二つのトライブは相対すると、近親憎悪的なややこしい関係となる。

 作り手の感覚としてアニメはしばしばアイドルの世界を描こうという力が働く。可憐Girl'sを世に送る契機となったのが、アニメ「絶対可憐チルドレン」であった事は象徴的だろう。
 しかしアイドルがアニメについて歌う事はどうか。相当な拒否反応を得てしまうだろう。アニメファンにとって2次元の世界観と、3次元のアイドルを共存させるには、相当な寛容性が必要だからだ。


 この曲が発表された頃のプロデューサーKOBA-METALがインタヴュウで、「褒めて貰いたい一方で、怒られたい」という事を述べていた。矛盾する様な答えではあるが、かなりの本音だったと思う。
 忌憚なく書けば、この時期のBABYMETALプロジェクトは炎上マーケティング的な含みを持っていたと思う。
 BABYMETALの掲げるスローガンには「なんじゃこりゃ」感、「ストレンジ」感がキーワードとなっているが、こういう要素を前面に出していた意図は明白だ。
 昨今、しきりに目にする「刺さる」という言葉。個人では処理出来ない程の情報が垂れ流されるメディアの中で、一人一人のユーザに着目させる為の仕掛けはどうしたって必要だ。
 私が新規ファンとなった昨年末の時点で、BABYMETALは既にもうそうした戦術をとる必要は無くなっていた。しかしインディーズ時代のBABYMETALには必要だった。

 現在の「なんじゃこりゃ」感は当初の意味合いとは異なり、BABYMETALのユニークさを広げるものに移行している、と見えている。


 さて、最初に音源を聴いた時の私は、未だBABYMETALの全体像が把握出来ていない時期だった事もあり、率直に戸惑いを感じた。
 どう解釈すれば良いのか判らなかったのだ。この曲は「Animation With You」という既存曲へのアンサーソングという触れ込みだった。ならば先ず原典に当たらなければ話にならない。

 キバオブアキバは、「ヲタリッシュ・デスポップバンド」なのだそうだが、形態としてはエモであり、「ピコリーモ」(ピコピコ+スクリーモ=電子音+スクリーム+エモ、ああややこしい)であろう。
 このスプリット・シングルに収録されている彼らのオリジナル曲「Party @The BBS」は、ロートルの私が聴くと「なんかキング・クリムゾンみたいだな」。ネット世代の若者の心象風景に鳴っている音は、こういう感じなのかと興味深かった。
 しかし何故このシングルに、「Animation With You」を収録しなかったか。それだけが私には不満だ。

 YouTubeで公式のMV(歌詞つき)が見られるのは幸いだった。
 彼らの演奏と歌は、意外なくらいにストレートで判り易いと感じた。この歌は、アニヲタの「主人公」が、「君」と一緒に自宅でアニメを見たいと訴え続ける。
 現代のコンテクストとして解釈すれば、彼(ら)が歌う「君」は現実には不在であり虚構だ。イマジナリー彼女、エア彼女である。「あどけない」という表現はアニヲタの(一般的な)理想像である。
 この物語の「主人公」は自分本位な事しか言わない「信頼出来ない語り手」であり、一種の叙述トリックだと断定して差し支えないと思う。
 スクリーミングで切々と訴える程に、その絶望感が鮮明になる。

 そういう歌を、BABYMETALという異なる性別の特異な編成のユニットに歌わせるのだから屈折度は更に増す。

 先に音楽的な事を言うと、この2曲は移調される事なく同一のキーだ。キバオブアキバの歌うメロディの3度上のラインをSU-METALは歌っている。
 第三者が作成したマッシュアップを見ると良く判る。二者の歌を重ねると綺麗なハーモニーとなるのだ。

※2'22"辺りからが判り易い。

 SU-METALの歌う歌詞は殆ど原曲と同じであるが、「僕」が「私」に変えられている。
 SU-METALの歌い方は表情を全くつけていない。終盤は相当に高い音域のメロディとなっているが、SU-METALは(例によって)ファルセットでもミックス・ヴォイスでもなく地声で歌いこなしており圧倒的だ。
 しかし、彼女が歌うメイン・ヴォーカル部はこの曲に於いて、状況を無機的に提示しているに過ぎない。つまり副部である。潔く言ってしまえば狂言回しの役割なのだ。

 物語としてのこの曲の主部は、YUIMETAL+MOAMETALの「合の手」だ。
 この曲に於ける二人のユニゾンは、他のプログラムには無い独自なアプローチをしている事は明白だ。
 中盤を境界に、前半と後半では全く異なるアティテュードとなっている。
 前半では、「君とアニメが見たい」という「主人公」が望む様な、「超見た~い」と都合の良い言葉を殊更に幼い口調で言っている。
 原曲に於ける「君」が具象化した存在なのだ。
「あどけない」と表現された「君」が現れたのである。ただ好都合な存在ではない。天衣無縫的でもあり、悪魔的誘惑者でもある。

 しかし次第に様相はおかしくなる。
 SU-METALがローファイ処理をされた声で、急に詩を朗読する様な台詞を言い出す。同じ様な台詞とYUIMETALとMOAMETALが引き取って続ける。冒頭のコーラス直後のAメロのYUIMETAL+MOAMETALの語りと同じく、この台詞は「主人公」が言った言葉を、(意地悪く)口真似をしている様に聞える。さも滑稽であるかの様に冷笑的だからだ。

 段々と「君」はぐずり始め、「無駄に長いアニメ」に「まだあるの?」「早送り」と我が儘を言い出し、「帰りたい」「超うざーい」とまで言い出す。
 そして「主人公」が己の望みを激しく訴求する絶頂と同時に、「無理無理無理無理」と完全に拒絶をするのである。
 曲が終わった途端、「君」と「主人公」は同時に頭を垂れ、「チーン」という夢の時間が消え去った事を宣言して暗転となる。

 ――と解釈すると筋は通る。
 しかし待って欲しい。BABYMETAL版の冒頭、曲が始まる前にYUIMETAL+MOAMETALはこう呼び掛けていた。

「みんなー、はっじまっるよー」

 始まるのはアニメなのか。
 いや、そうではない。
 ただひたすら己の欲望を剥き出しにして訴える「主人公」に、具象化した仮想の彼女「君」が現れて、当初は幸福な楽園を夢見させるも、冷酷にあっさりと「主人公」を見放して去ってしまう――、そうした悲劇、もしくは喜劇を見せようと言っているのだ。メタ的な観点で額縁が作られている。
 Answer for Animation With Youという副題は、極めて正しく機能している。

 とてつもなくシニカルなサタイアだ。
 「どちらかというとアニヲタ」な人が直感的に忌避感を抱くのは当然だと言えよう。
 でも――、そうした想像上の理想的な「君」が現れるなら、例え最後に裏切られる事は判っていても、それでもその幻想にしがみつくのがヲタではないのか。
 だって「君」は、あんなに小悪魔的で蠱惑的で無邪気で、抗い様の無い魅力を放っているのだ。


 この曲の振り付けでは、SU-METALはあまり動かず、YUIMETALとMOAMETALは徹頭徹尾動き続けている。
 BABYMETALは曲毎の世界観で、その中の役割を程度の差こそあれ演じているのだが、このプログラムの「君」はYUIMETAL、MOAMETALとは完全に全く別のキャラクターだという事があるのだろう、二人は他にも増して活き活きとキャラクターを演じている様に見える。

 また、SU-METAL「主人公」(の形代)の周囲を威嚇する様に二人が動いたり、顔に目がけて指さし、掌を殆ど触れるまでに近づける。二人がSU-METALを責め立てるのはこのプログラムだけである。
 この音源の録音時も、幾つかの「合の手」はYUIMETALとMOAMETALにもアイディアを出させた様だ。「こいやー」「はらぺこちゃーん」などは彼女達の案だろう。既に「イジメ」で「合の手」の要素がどう曲で機能するかを把握している。前例を見出せない独自なBABYMETAL楽曲世界を、YUIMETAL+MOAMETALは自らも構築し始めている。

 Aメロ部の三人が腕を上げた状態でくねくねと踊る振りは、表現する言葉を選んでしまうのだが、なまめかしい。ベリーダンスの上半身だけ、という様な変態的な振り付けだけれど、見方を変えると、一時期のMOAMETALが特技としていた「昆布ダンス」の横運動版と言えなくもない。
「早送り~」でくるくるとスカートをふわりと広げて回るところなど、楽しい振り付けがこれでもかと入っているが、このプログラムの振り付けの基調はやはり、「責め立てる」攻撃的なアクションだ。
 リフのところでは拳を下に向けてガンガンと突き込んでいるし、中間部のところではSU-METALも一緒になって左右の拳を下に向けて打ち込んでいる。
 本稿前半部に記した「物語」として見ると、まるで「君」はリアルな人間サイズの存在ではなく、「主人公」の頭の上に乗ってくる様な妖精の如き姿なのかもしれない。そういうイメエジを思い浮かべてしまう。

 三人がシンクロして上体をぐるりと回すところは「ギミチョコ!!」でも踏襲される特徴的な振りだ。
 他にもアホの坂田師匠の様な動きがあったり、ユニークなアクションがてんこ盛りである。
 またMOAMETALのまさに女優としての表情変化は、このプログラムで最大限に発揮されている。

 LEGEND I,D,Zの頃、演奏は骨バンド(当て振り)であり、YUIMETAL+MOAMETALのパートはプリレコーディングされたものをリップシンクで表現されていた。実のところこれでも充分このプログラムは堪能出来る。私が見た限りの、このプログラムのベストアクトはこの時期のものだ。
 昨年の武道館では生歌で挑戦していた。当然迫力が増して映像で見ていても昂揚する。しかしこの曲の時、理由は判らないがYUIMETALとMOAMETALのヘッドセットマイクは充分に彼女達の声を拾えておらず、音量が下がっている。後でマルチトラックのチャンネルを上げるのも不可能だった様だ。ライヴCDへの収録が見送られたのはそれが理由ではないかと思っている。
 武道館ライヴでの神バンドは、他の曲よりも自由度を高く設定されている様で、特にBOHのベースはうねりまくっているし、バンドのグルーヴもライヴならではの魅力があった。

 この曲が、あの最大級のアウェイであったLOUD PARK 13でのセットリストに入っていたのは興味深い。この事については、KOBA-METALの戦略についてのエントリで考えたいと思う。

 このプログラムは海外遠征時にはセットリストに載る事が無い。恐らくこの曲が複雑な言葉の遊びで成立しているからだろう。でも今の海外の熱心なファンなら、観たいと思っている筈だ。SU-METALのエモな曲を無感情に、いや、最後にはエモとは全く異なる表現で突き刺さってくる歌声、YUIMETAL+MOAMETALのまさにミュージカル的な振りと、他のプログラムには無い魅力に満ち溢れているのだから。


 

 そして、現実的には困難であろうが、一度はBABYMETALとキバオブアキバが同じステージに立って、このプログラムを演じて欲しいと個人的に願っている。

 

※キバオブアキバのキャッチフレーズをご指摘受けて訂正しました。

« *お知らせ | トップページ | あれっ? アスマートから荷物が »

コメント

TLの「謎の感動」から飛んできました。いや確かに素晴らしい解説。
このエントリごとブックマークされる方も多いだろうと勝手に決めつけさせて頂いて(笑)
ご存知かもしれないのですが、一応こちらのマッシュアップも貼らせて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=aGSBp3r6NJU
こちらはKiba of Akibaと素直にハモッているバージョンとも言えそう。

ユイモアの活躍度も非常に高く、曲として面白いので、個人的にはこれからも歌って行って欲しいな曲です。
そして現時点でベビメタ唯一の恋愛曲でもありますね。
日本のメジャーシーンは殆ど恋愛曲で占められているので、逆にここまで恋愛について歌わないのも珍しい。
しかも恋愛について歌っていてもラブソングじゃないというw。

流石「小中千昭」らしい考察ですね。
小中さんが脚本をされた「lain」と通じる世界観解釈だと感じます。
確かにその解釈だと、後半のユイモアの間の手は、トラウマのある男性アニオタにはきつそうだw。
「みんな始まるよ~」
からの入りですから確かに虚構性が高い、アイロニーが効いていますね。

ですが個人的には逆に女ヲタ方向からという解釈で聞いていたので、そう捉えて面白いと思っていたんですよね。
「私の部屋」「見てよ私 変わったんだ」という表現は男性はしないと勝手に取っていたので。
キバの男性ヲタの曲とベビメタの女性ヲタの曲。
もう双方超カオス感で「チ~ン」かと。

多分そう捉えたのは、コバもある意味メタルヲタだし、モアもアニヲタ・アイドルヲタで、と更にいうとベビメタファンって、ベビメタヲタだと。
もうヲタが超溢れて溢れて、誰もついて来れない所まで突っ走ってる、そこに面白さがある曲という解釈だったので。
ベビメタってベタで、本質は実は格好イイ系でなくカッコ悪い系だと、個人的には捉えているところがあるんですよ。
リア充系ではなく、非リア充系。
IDZのMVの虐げられてるメタラーみたいに。
ベビメタって、メタルをカッコイイものとして提示したんじゃなくて、今更カッコつけても仕方ないので、見せ方が古典でいう「いとをかし」で全然OKということで、だからこそコアの所はトコトンある意味ヲタ気質的に拘って形成されている、そういう捉え方をしているので、ヲタ的なものを否定的文脈で捉えているとは個人的に考えていないんですよ。
自虐的な所もネタになる、そういう捉え方。

「lain」が出た時期はネット上の虚構性が前に出ていましたが、現在ではアニメでも「SAO」や「ログ・ホライズン」みたいに虚構性のリアル価値という描き方に変わって来ている。
「本物」という事の価値を根本から捉え直される様相になっていると感じる所がある。
「虚構」を暴き立てるアイロニーよりも、「虚構」を如何にリアルに捉えるのかという方向性になっていて、その最先端がベビメタじゃないのかな、と。
ベビメタにリアル視点でヲタ的なものを皮肉的に捉えた表現をさせるというのは、私的にはベビメタのあり方からして違うのではと感じてしまう。
キバオブアキバの目標は「アニメ化であって武道館ではない」ですからね。
それに対してリアル女子視点で皮肉を返すアンサーソングというのは違うような。
寧ろそれに乗っかって更なるカオス状態を生み出す、それの方がベビメタらしいと個人的には思っています。

今までBABYMETAL関連のブログやまとめサイトを結構見てますが、流石はプロ。いやプロ中のプロ。素晴らしいぃ。

小中先生の文章はちょっと読み始めただけで、どんどん引き込まれ、あっという間に全項目読んじゃいました。
楽しい気持ちになれたし、何よりワクワクしてとても面白いDEATH。

最近、ベビメタ欠乏症になりかけてたんですが、先生のHP更新チェックという新たな楽しみができました。
ありがとうございます。

早速、仕事終わりに小中先生の本を買って読みます。

是非、ヘドバンで連載してそれを本にして欲しい。
BABYMETALファンなら買う事間違いなしDEATH

やはりベビメタバージョンの聞き所はゆいもあの合いの手ですよね。もちろんすうちゃんの歌声も素晴らしいのですが、要所々々に入る洒落の効いたゆいもあの合いの手がとても効果的だと思います。しかも当時まだ小学生か中学生になったばかりの二人の物言いは、声は幼いのにあきらかに女性のもの。女性のかわいらしさや、わがままさ、きまぐれさといった我々男性を魅了し、そして困惑させるものが見事に表現されていて、唸ってしまいます。とくにもあちゃん、女子力高い(笑)。ただ、スレ主さんと違い、自分はそこまでストーリーをシリアスには考えていませんでした。うーんどうなんでしょう。いずれにしてもキバオブアキバのオリジナルもベビメタバージョンも大好きです。

拝読させて頂きました。
なかなか興味深い解釈でした。
思わず納得です。
ご教授ありがとうございました。

なるほど…
何も考えずに聞いてました
とても興味深かったです

そっかぁ~ 深いなぁ~

ゆいもあの合いの手が後半になるにつれて冷たい反応になることについて疑問があったのですがそう考えると納得ですね。
この曲について自分でも色々と思案していたのですが小中さんの説であちこち合点がいきました。

最近はライブで歌われませんがSU-METALがあの高音で苦労するからかな?と個人的に思っています。
メギツネがあれだけ苦しげになっていますので。

歌詞の考察、成程と思いました。
「アニメ」はわたしも思い入れのある曲でして、個人的にこの曲のハイライトのひとつは、中盤におけるへヴィなギターリフをバックにやるダンスユニゾンの格好良さにあると思っています。
身体でリズムを刻みながら、キツネポーズした腕を段階的に上げ、フゥぅぅとやるパターンを繰り返してるだけなのに、何であんなに格好良いのか!
特にsuさんの手の長さ、振りの大きなさまが発揮されてますネ。

なーるほど。
この曲はアニオタの要求(妄想)が、結果的にYUIMOAに拒否られる曲なのかw
小悪魔っぽい辛辣な合いの手大好きなんで、あの二人がやると過度な毒は感じません。ただ、実際の言葉単体は相当キツイですよね。しかも実際にはアニオタであるMOAにそれを言われるっていう…うぅ…。
ライブだと途中の「キミト キミトミル アニメノタメー」部分が凄い盛り上がるのでもっとやって欲しいのですが、カバーなだけにやる率が下がってますね。いい曲?なのになあ。

 今回も楽しく読みました。
 この曲、貴兄のように難しく解釈理解を施さずとも私は素直に(笑)最初から楽しめました。
 言葉で説明するのは難しいのですが、ヲタク(アニヲタ)♂へのアンサーソング、返歌、アンチテーゼということなのだな、とわかったので、女性ヲタ、メンヘラ、非ヲタ女性、あるいは♂アニヲタの妄想上の存在・代弁者…と変幻自在のありとあらゆる役割を脈絡関係なく演じているのだ、と直感的に理解し(この理解の当否は別にして)、愉しめました。

 「IDZ」でもそうですが、ゆいもあの合いの手は、女子小中高生の脊髄反射的に考えもせずただ口から衝いて出る言説、という見方をするととても愉快です。
 なんでも「かわいー!」じゃないですが、ツーと言えばカーという具合に自動的な反応として何かを「口走る」習性・性癖が少女という生物(笑)にはあるもので、そう思いながら見ると、作り手は世間をよく観察してるなあと思うし、「ああ。またまたイイカゲンな受け答えしちゃってからにもうっ」とも思いつつ苦笑するのであります。…ああそしてそういう答えを聞いたオトコというものは常に、真に受け、右往左往するのでありますよ(^^

 コメントの「せ」さんのお書きの内容もとても興味深く面白く拝読しました。特に虚構と現実の捉え方・表現の仕方、というようなお説は。
 上手に柔らかく自説を述べる言説も見事!(^^

・子細だが重要な訂正:
誤:「ヲタリッシュ・デスポップバンド」
正:「ヲタイリッシュ・デスポップバンド」
 (スタイリッシュ…の自虐的モジリだと思います(^^;)

♪温めたるさん

感想ありがとうございます♪
これ「アニメが見たい」ではなく「ベビメタ見たい」に置き換えると、よりその意味合いがはっきりするのではと思ったりします。
置き換えても完全に成立しますw。
で、小中氏自身が
>「それでもロリコンと言うなら、もう別に俺はそれでもいいや」という文言を幾度か見た。
 私も同感である。<

>ゆいちゃんまじゆいちゃん<
で締めている記事。
まんま突っ走ってるw。
ベビメタに乗っかるかどうかってそういうことだと思うんですよね。
突っ走ってブログ記事まで書いている小中氏自身が「チ~ン」だと思うのです。
(無論この「チ~ン」は褒め言葉です。)
これ、アニメとベビメタを同列に置くな、とか反発する人がいれば、寧ろその自覚がない状態で危険ではないかと。

みんな始まるよ

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
(ちょーみたーい)

君と過ごす上に
ベビメタ見れて一石二鳥
(ラッキー)

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
(ちょーみたーい)

さあ おいで
(こいやー)

そろそろおうちにこーない?
今日はいっぱい歩いて疲れた

前にほら話してたよね?
君のテレビはわりとダイナマイト

見ていたい見ていたい
ベビメタ見る

見ていたい見ていたい
君の横顔

こっちなんて気にしなくたって
構わないよ
何か飲みもの飲もうよ?

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
(はやく見たーい)

君と過ごす上に
ベビメタ見れて一石二鳥
(ラッキー)

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
何度でも
(もういっかい)

いろいろ散らかった私の部屋
君が来るから片付けたんだよ
見てよ私 変わったんだ
君と君と見るベビメタの為

見せてよ見せてよ
ベビメタ見る

見ちゃイヤ見ちゃイヤ
君の横顔

変に気を使わなくたって
構わないよゆっくりしていてね

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
(はらぺこちゃーん)←財布的にw

君となら無駄に長い
あのツアーも乗り越えられる!
(まだあんのー)

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
(はやおくりー)←マジでベビメタに関してだけは時間を6月まで早送り出来ないかと・・・

どおしても

(ぶーん!×沢山)

君を帰さないしDVDも返さない
2人を邪魔するものなんてない

見終わったら次に見るものを決めよう
2人のこれからを話そうよ

Can you believe in me and the babymetal?

途切れることのない thread←ベビメタのブログ記事・掲示板スレッド的に

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
(ちょーねむーい)←おそらく怒涛の欧州ツアー中の動画チェックでは皆そうなる

君と過ごす上に
ベビメタ見れて一石二鳥
(かえりたーい)←まあ世界ツアー全てをヘドバン編集員が取材したら恐らくそうなるだろうw

君とベビメタ見たい
ベビメタ見たい
ベビメタ見たい
(ちょーうざーい)←多分突っ走ってる脚本家小中千昭に追いつけない関係者多数

どうして
もぉぉぉぉ!

ムリムリムリムリ


The babymetal with you ...I wanna see.
The babymetal with you ...I wanna see.


実際にコンサート終わりの打ち上げカラオケでこう歌うやつ居そう

 …そうそう、忘れていました。
 みなさんはこの記事を読まれましたか?
  http://gekirock.com/feature/2012/03/babymetal_and_kibaofakiba.php
 この媒体の素性等については私は良く知らないのですが、本件の「君アニ」CDが出される直前の記事で、オンラインに置かれたのは2年前のちょうど今日です(^^
 記事の筆者のこの楽曲の解釈はとても素直なもので(むしろ「いいね!」の方にウケてたりしますが(^^)、貴重なのはKOBAMETALへのインタビューです。
 ここをご覧の諸兄のご参考になれば幸いに存じます。
 個人的には「悪いのは全て大人」という釈明(開き直り)にホレましたね(笑)

 余談ですが、当該ブログ主さんの「だ・である」で断言して書く勇気は、間違いを直ちに訂正する勇気と併せて、私が深く尊敬するところです。見習いたいが、なかなかできないことで、立派と思います。

 更に余談ですが、KOAの云う「デスポップ」という”ジャンル”(?:笑)ですが、”ヲタイリッシュ・デスポップ”というサブジャンルとは別のサブジャンル(笑)にどうやら”JAPANESE DEATH POP”というのがあって、それを標ぼうしている「デスラビッツ」というアイドルがいるんです。
 BABYMETALと同じく女子三人ですが私はBABYMETALとは違う意味で気に入っています。シングルCDを買うとカラオケ版が入っていて、それを聞くとようやくツーバス踏んでることがわかる程度の甘いメタルさではありますが、これはこれでなかなか…(^^

「せ」さん>
 アニメ・べびめた同列説、興味深いことです。
 考えてみれば、アニメもアイドルも映画女優もモデルさんも…自分自身の実生活に縁がなく即ち虚構世界のオハナシであり夢の中の存在であるわけです。
 この曲の場合、元々KOAがそもそもやりもしないできもしない(笑)妄想世界を歌った、つまり脳内虚構の世界に対するアンサーソングとして、(メタルを知らなかったのと同様に)「そんなことは思ったこともない」BMの三人に、「主人公を女ヲタに置き換えたら?」「その相手の理想的な言動は?」「でも本音は?」…という複層的多重的な「アンサー」をとっちらかった表現で行ってケムに巻こうとしているのだと私には思われます。
 つまり、ぜんぶウソで、みんなイイカゲン(笑) オアソビの極致であります。
 万一ご理解なくご立腹の場合には、こんな悪ふざけをさせて「全部大人が悪い」ってことなわけですな(^^;

 長々とお目汚しご無礼をば。


楽しく拝読しました
かつてアニオタだった自分がこの曲を聞くとなぜ「後ろ暗いというか、モヤモヤとした言い表せない刺々しい感情」が沸き起こるのか、その理由が解き明かされた様で痛快な読後感に浸れました
私は最初、キバオブアキバの原曲を知らずにBABYMETAL版から聴きました
その時の感想は「アニメオタクの女の子がボーイフレンドを家に呼ぶが失恋しちゃった歌」でした(笑
その後、キバオブアキバのオリジナルMVを見て「アニメオタクの持つ犯罪性向を激しく糾弾する歌」なのか?と驚いたのですが、実はもっと複雑で深い意味が含まれていたのですね
小中さんのエントリーを読んだ上で聴き直すと、私自身の中にも根深く残る「オタク男性の絶望の深さ」みたいなものすら感じるようになりました(笑
さらに、父兄とさ学の関係性にまで思考が及びそうになり、急いでIDZを大音量で聴き思考停止、事なきを得ました(;´∀`)アブネー
今後も小中さんの鋭い楽曲考察を楽しみにしております

正直私はメタルバンドのVo.やっていたことより、歌詞を中心としたアプローチは今まで見たことなくて新鮮で素晴らしい解釈だと思いました。ありがとうございます。
この曲大好きで、BABYMETALの実力が初期の段階で如何なく発揮され、個々のメンバーの実力がわかる難曲だと思うし、海外でもやる価値があり生で見られない海外の方がかわいそうにさえ思える。
私は初見がZ公演で、事前にCD音源は一通り聞いて挑んだ。メタルVo.から言わせてもらうともう衝撃で一発でSUのとりこになった。頭がIDZではじまり、3曲目で君とアニメだったが、激しいダンスを織り交ぜながらの高音Vo.で最後にわざわざ一オクターブ上げて歌う無茶(CDは通常なのに)しかもフラットしなかった、この子こんな歌い方してたら絶対最後までもたない、と思っていたら当時音源なく初めて聞いた紅月をギターソロ時激しいアクションしながらほぼ完璧に歌い切るという15歳の女性がやることか!と。DVDでは最後のIDZは問題なく歌っていますがライブではさすがに多少はフラットしてました。

アイドル好きとかアニメ好きとかそういう制服(あるいは紋章入りの鎧)を脱ぎ捨てて観れば、ちょっと他では観られないおもしろい演目なのですよね。
振り付けや合いの手、それに構成が非常に良く出来ていて、演劇的。それでいてすうちゃんの見せ場(地声で高音をぶちぬくロンギヌスの槍)もしっかり用意されていてエモーショナル。
ギミチョコの次に好きになった曲なので最近まったくやらないのは寂しいかぎりですが、やらない理由もなんとなくわかるので、まあ仕方ないのかなぁと。
しかし、近親憎悪云々の件も外国人にとってはどうでもいいことでしょうから、むしろこの曲は外国でやってこそ活きそうな気もするのです。
この曲の「なんじゃこりゃ」感は、ギミチョコに匹敵しますよ。

 小中です。
>水無月さん
 暫く前、大神がTwitterで公開した各曲別のチューニング・リストに『アニメ』が入っていない事で、BABYMETALがこの曲をやらない事に決めたのかとRedditで話題になってましたね
 是非ウェンブリーでは演って欲しいです。私は武道館までのパフォーマンスしか知りませんから、今のYUIMETAL+MOAMETALがどうこれを演じるのか観てみたくてたまりません。

私の記憶が確かなら、「アニメ」を最後にやったのは昨年9月14日@幕張メッセの「BABYMETAL WORLD TOUR 2014」日本公演2日目。個人的にはこの日を超えるセトリは今だにないと思っています。

>私は武道館までのパフォーマンスしか知りません
ということは、小中さん、この映像はまだご覧になってないということですか?

http://www.asmart.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shopid=0&cat=100131260&pid=10008456

■Blu-ray 「BABYMETAL WORLD TOUR 2014 APOCALYPSE」
【SEPTEMBER 14TH MAKUHARI MESSE】
1.BABYMETAL DEATH/2.君とアニメが見たい/3.メギツネ/4.悪夢の輪舞曲/5.おねだり大作戦/6.Catch me if you can/7. 紅月/8.4の歌/9.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイ ト/10.いいね!/11.ド・キ・ド・キ☆モーニング/12.イジメ、ダメ、ゼッタイ/13.ヘドバンギャー!!/14.ギミチョコ

 小中です。
>YOSHI-METALさん
 あ、それは入手はしていましたが、BDはまだ観てないのです。
 (自分でもよく判らない心理なんですが)
 なので、まだ子ども子どもした『アニメ』の印象しかないんです。

↑このBDなかなか良いですよ。
音はヴォーカル引っ込み気味ですが…。
ホリゾント全面の大スクリーンに映し出された映像とBMの3人が「カメラ内合成」(←なつかしい単語)された様な効果が出ていて、面白い画になっています。

>あ、それは入手はしていましたが、BDはまだ観てないのです。

ま、まじっすか!(堀内まり菜風)

ぜひ観ていただいて、感想をあげてもらいたいです。個人的には、このパフォーマンスで、もうオリジナルを超えてしまったという気がしているので。

これまでの小中さんのエントリー内容から、
このブログのソースはweb上の映像・音声と、
出版された音声ソフトのみなのだと理解しています。

此処まで作品化されたソフトとしての映像を除外されているのは、
おっしゃる通り、我々には分らぬこだわりの部分でしょう。

ただ私なりに、BABYMETALの現在を追うリアルタイムのLOGとして、
不完全でも最新の情報から目を凝らし耳を澄まして居られる、
その意気は分るような気がします。
見当違いなら笑ってやってください

いずれにせよ、
このブログの柱であるプログラム批評が一区切りを迎えるとき、
いくつかの解答が我々に示されることになるのでしょう。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/596668/61231488

この記事へのトラックバック一覧です: 『君とアニメが見たい』考:

« *お知らせ | トップページ | あれっ? アスマートから荷物が »