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2015年4月18日 (土)

Rockとお茶の間

 プログラム批評はやっとシングル発表曲を終えた。残すは4曲分となる。

『紅月』のコメント欄にて、あの格好は「あずみ」ではないかという指摘をされた方がいて、ああなるほどと。SU-METALがまとうマントが何故半端に短いのか、何となく釈然としていなかったのだが、確かに元イメージはそうなのかもしれない。
 しばしばBABYMETALのキャラクター性は、「スケバン刑事」とも重ねて見られる。いずれにせよ虚構の存在だったものが、リアルに現れたという驚きがあった。

 BABYMETALが用いる「~です。」を「~DEATH!」とする語尾変換は、斯界では使われてきたものなのかもしれないが、私を含め一般に知られたのは、恐らくテレビ東京「ヘビメタさん」(2005)という深夜バラエティだったのではないか。
 マーティ・フリードマンが日本に住んでいて、日本語がどえらく巧い事を知ったのもこの番組だった。
 翌年、続編的な「ROCK FUIYAMA」が放送されたが、MC陣で残ったのはマーティだけだった。


 ここからは年寄りの昔話。

 かつてロックはテレビにはあまり映らないものだった。
 少年期、ロックへの知識欲が旺盛だった我々は、夕方の帯番組「ぎんざNOW!」にCharやCarolが生出演し演奏すると、食いついたものだった。
 LAZYの演奏する姿を見たのも、イギリスのGeordieがヴォーカル(今AC/DCにいるブライアン・ジョンソン)を肩車しながら演奏するのを見たのもこの番組だった。
 Charはややして歌謡曲の人になって、テレビには普通に出る様になったのだが。

 洋楽のコンサート映像などは、NHKが不定期に放送した「ヤング・ミュージック・ショー」という枠で時折見る事が出来た。Yesのライヴなどを見た記憶がある。

 70年代中盤、日曜日の朝という時間帯に「ロックおもしロック」という30分番組があって、スポンサーはグレコであった。
 CMでスティーヴ・フォックス(GODIEGO)がGOBベースでチョッパーのリックを弾くところだけを覚えている(今でも私は弾ける)。

 BOW WOWがデビュウした時は、かなりの宣伝が行われて一般芸能ニュースにもなっていた。トラックの荷室が大きく開くとステージになっている、という特別移動ステージはテレビで見た覚えがある。

 しかし80年代になるまで、テレビにロックはあまり流れないものであった。

 その後MTVが登場し、アナログBS放送が始まり、一挙に間口が広がった。

 MTVは当初、メタル・ジャンルは扱っていなかったのだが、ややして「Headbangers Ball」というメタル専門番組を設ける。
 ヘッドバンガーという言葉はこの時に知った。

 1987年に、TBSで「PURE ROCK」というメタル紹介番組が放送される。レギュラーに伊藤政則、和田誠が出ており。マサ・イトーはその後UHF局で現在に至るまでメタル番組に出演し続けている。


 BSデジタル、CSと多チャンネル化し、ネットでHD動画が見られる現在、テレビでロックを見る事に大した価値は見出せないかもしれない。
 しかし、私が最初にBABYMETALにはまった契機はNHK「BABYMETAL現象」という秀逸な番組を見た事だった。

 ネットだけの情報で、私はここまでのめり込めただろうか。
 私と近い世代の方々も、あの番組が契機、もしくは駄目押しとなった人は多いかもしれない。
 テレビが凋落していると言われて久しい。
 しかし、テレビというメディアが持つ影響力は、まだまだ棄てたものではない様だ。







「きっと、夢にみる」競作集 <怪談実話系>

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10名の作家が描きだす、現実と虚構のあわいにひっそりと花開く夢
[ 著者 ]
中島京子 辻村深月 朱野帰子 添田小萩 小中千昭
沙木とも子 内藤了 淺川継太 小島水青 皆川博子

編:幽編集部 監修:東雅夫
発売日:2015年 04月 25日
角川書店

 怪談実話「系」は映像では散々書いたのだが、小説としては初めてかもしれない。
 書いてみたら、あんまり怪談的ではないものになった。
 90年代のアイドルと、スタジオ・ミュージシャンを巡る怪奇小説。そういう物語を考えたのは、このブログと無関係とは言えない。
 皆川博子さんと同じアンソロジーに書くという蛮勇を奮った。よろしければ是非。

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コメント

あのマントは短くないですよ。
映像でSU-METALが両端を持ち上げる時の印象が強いので短く見えますが、普通に足首までありますし、フード付きマントなのであずみっぽくはないかも?

あのフードがおねだり大作戦みたいに使われる日が来るのでしょうか(笑)

LAZYはなんかアイドルやってましたね
(「LAZYとあそぼう」という子供向け絵本を見たことがありました)
あそこからLOUDNESSやらアニソン影山ヒロノブが出てくるとは・・

Charもキャーキャー言われるアイドル扱いで、TVジョッキーなどのバラエティ
に出て無茶振りされてました。(覚えてるのは何かマッサージされるやつ)

ぎんざNOW!で思い出しましたが、フィンガー5のアキラは歌上手かった
ですね。姉がドーナツ盤買ってたのでよく聴いてましたが、小学生なのに
ブレスもあまり入れずに声量がすごかったのを覚えています。

以上、同じく年寄りがおつきあいしました

きっと、夢にみるの表紙を見た瞬間、京極さんを思い浮かべちゃいましたw
てか、ストーリーが興味深いので絶対に読みます。

>フィンガー5
何故か「個人授業」が車載のMP3プレイヤーのライブラリに入っております。
昨日、娘と車で買い物に行ったのですが、延々とこの曲をreplayさせられました。

アキラ君の歌声は改めて聞くと凄い。再評価されてしかるべきでしょう。
あの非常識な程の高音の張りと伸びはゾクゾクとさせられます。

どこかSu-metalの高音域にも共通するモノを感じます。
なにか、人間の快楽中枢に刺激を与える作用があるのかもしれませんね。


私もあずみは好きで漫画も実写版の映画も見た口ですので、SUのあの格好は自分の中では初めからあずみでした。

あとフィンガー5の個人授業は、小学校時代にアニソン以外で自分が初めて買ったレコードでした。同年代のアキラのあのボーカルには痺れました。SUと通じるものがあるのかも知れません。

なつかしい話を…(苦笑)

LAZYはアイドル枠でしたが当時からライブはハードでしたね
初期のライブアルバムでUFOの曲をやっていたのが印象的でした

「宇宙船地球号」ではついに辛抱できなくなって(笑)HR/HMよりになりましたが結局解散
あとのことは皆さんご存知のとおり

LAZYの演奏が見たくてお金持ちの友達にビデオを録画してもらったのもいい思い出(笑)

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