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2015年6月10日 (水)

世界征服

 このブログは2015ワールドツアーが始まる前までに、発表されたBABYMETALのプログラムを論考し終える予定で始めたものだった。
 その後に、BABYMETALを巡る諸問題について、その時点までの一つの考えを示したいと考えていた。
「BABYMETALと日本語問題」「BABYMETALの"LEGEND"とは何か」「何故BABYMETALは中高年の支持をも得られたのか」等についてで、当然ながら簡単に答えが出るものではないのだが、自分なりの考えをまとめたいと思っていた。
 しかしプログラム論考は簡単に書き飛ばせない。『ギミチョコ!!』は、論考を書き始めた時点でのYouTube視聴回数は2500万回だったのだが、ワールドツアー開始後に加速がついて、2800万回ももうすぐ越えてしまう。

 なので、少しずつ総論的な事柄にも手をつけていこうと思う。
 やはりワールドツアーが一段落した今はこの事について、考えてしまうからだ。
 ――BABYMETALにとって「世界征服」とは何か。

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 BABYMETALが自身の目標として「世界征服」というタームを掲げたのは2013年の正月だった。
 誰がどう見ても、この時点ではネタ=冗談だとしか受け取れなかった筈だし、少なくとも三人すらそう思っていたと思う。
 しかしこの年、怒濤の如く国内フェスの大きなステージに出演し、ワンマン・ライヴで経験値を上げると、2014年春には武道館2日間という普通のアイドルにとっての「ゴール」へあまりに早く到達する事が見えてしまった。
 武道館の後にレディ・ガガのサポート・アクト、ワールド・ツアーとなるのは自然な流れでもあった。
 都市部で中規模なハコを埋めてライヴが盛り上がるという事は、「世界に進出して価値を問う」という試みと見れば、これまで多くの日本人アーティストが挑戦してきたテーマであり、手法であった。しかし、そこから先に進めた存在はこれまでに無かった。

 やはり昨年のSonisphereフェスは大きな転換点になったのだと思う。
 メタル専門のフェス、メイン・ステージの昼間。直前まで全く人がいなかったステージ前に、5万人以上もの観客を集め、終わるまでにはほぼ全員を魅了したのだ。
 規模は小さいが、同じ様な事が再びウィーンでも起こっていた。


 Sonisphere後、ロンドンで凱旋公演を行った際には5000人規模の大ホールに熱狂的なファンを集めた。イギリスに於けるBABYMETALの存在感が高まった事が、極めて実感的に判った。

 そして2015年、BABYMETALは1stアルバムを欧米圏で正式に発売し、疾風の様に中北米、欧州を駆け巡った。
 単なる一時的な企画物、ギミック売りであるなら絶対に採らない手法であり、正攻法に近いやり方を、愚直とさえ思える程に採っている。

 こうなると「世界征服」という目標はあながち冗談ではなくなりつつあると考えても無理はなくなってきた。

 ところが現在BABYMETALは、私が知る限りだが「世界征服」というスローガンは掲げることを止めている。
 私がBABYMETALに帰依する契機となった、昨年12月20日放送のNHKの番組は、放送直前になって放送タイトルが変更された。
 事前に告知されていたタイトルは「BABYMETAL 世界征服計画~LIVE in LONDON~」というものだった。
 しかし実際に放送されたタイトルは「BABYMETAL現象~世界が熱狂する理由~」であった。

 変更理由は間違いなく、対テロ戦争を想起させるかもしれないというNHK側の懸念だろう。
 そして恐らく、この事からBABYMETALがそのスローガンを広言する事を回避しているのだと思う。

 ティーンの女の子三人がメインのプロジェクトで、世界征服がネタである事を疑い、不遜だと思う人はまずいまいが、しかしそうした気遣いをしなければならない程、今の世界は不寛容になってきているのも事実だ。

 ただ私自身も、『Road of Resistance』発表時以来にBABYMETALが紙芝居で掲げるターム「THE ONE」(『RoR』は当初そういう曲名だとも誤解された)には、僅かに引っかかるものを感じていた。
 現在のBABYMETALのファンクラブの名前でもある「THE ONE」は、対立を止めて人々を一つにする、という意味合いで用いられている。BABYMETALがその導き手となるのだと。

 しかし、世界が一つになるという理想観は現在では危うい。
 グローバリズムという概念が主に途上国にて、どれだけ負の側面を露わにしたか、我々は既に知ってきている。
 歴史を振り返っても、政治的、宗教的に「統一」を図ろうとした試みは何れも瓦解した。

 そうした抑圧的なものでなくとも、コスモポリタリズムという思想は前世紀初頭には広まり、エスペラント語という世界共通語も生み出したが、普及はしないままとなっている。

 そうした現実の上で、BABYMETALがまとめようとする「THE ONE」とは一体どういう概念なのだろうか。
 私にはこの事がずっと引っかかってきていたが、「こうだろう」と自己内で無理矢理納得する事は避け、この事は棚上げ(アウフ・へーベン)にしてきていた。

 ところで、「ONE」という言葉はBABYMETALの通例からすれば、必然的にイメージ・ソースはMetallicaが最初にビルボード・チャートに上がった(と言っても35位まで)曲タイトルから来ていると考えるのが自然だ。
 ただ、この「ONE」は安易に茶化せる曲ではない。
 ハリウッドを席巻した赤狩りで追放された“ハリウッド10”の一人、ダルトン・トランボが復帰して撮った映画『ジョニーは戦場に行った』(1971)にインスパイアされて作られた曲なのだ。
 当時ヘヴィ・ローテーションで放送されたMVは映画のクリップを多数使用していた。
 この楽曲に於ける「ONE」は、絶対的な孤独状態にある視点の事を表わす。

 当然ながら「THE ONE」にそうした引用元の意味は無いだろう。
「ONE」が収録されたアルバムは「...And Justice for All」であり、この頃のMetallicaのステージ美術をBABYMETALは引用している。

「ONE」の在り様は、先に述べた様にメタル・フィールドからコモンな一般商業音楽に進出せしめたマイルストーンであり、BABYMETALが次に目指す(だろうと思われる)、多くの広い層にも支持を得る様なベクトルに、精神的なアイコンとしてこの言葉が選ばれた、というのはまあ、こじつけに過ぎるとは自分でも思う。
 ただ、そうでも解釈しないと、「ONE」をリアルタイムで聴いた身としては、「THE ONE」という名称に些かの引っかかりを感じずにはおれなかったのだ。

 今も尚、BABYMETALはメタル・シーンの中でも毀誉褒貶が激しい。
 ただ、徐々にだが、ヘイターの勢いは減少している様ではある。
 しかし今になって尚、Limp Bizkitが許容出来ないメタルファンは多い。NuMetalそのものも、ラップ的な要素が僅かにでもあれば拒否反応が今尚ある。
 殊更にメタル・エリートは、「メタルと名乗る資格」に厳格であり、言ってしまえば狭量だ。
 そうした中で、BABYMETALが全てのメタルファンに存在を認めさせる事など、まず現実的には有り得ない事である。

 しかし一方で、これという新しい勢いを得られなかったメタル・シーンに於いて、BABYMETALの登場は「事件」であるという意味で全面的に支持するMetal Hammer誌がいる。

 認めない人々がいる中で、BABYMETALは「BABYMETAL」(=Kawaii Metal)というサブジャンルを既に確立してしまっている事は断言して良い。
 MVを見ても尚、ただのギミック・バンドだと思える人であっても、フェスでライヴ演奏を見て聴くと、宗旨替えする人が多い筈だ。
 BABYMETALのResistanceは、大規模な予算を掛けて既成事実を作るのとは真逆の、こつこつと、何処であれどういう状況であれ、持てるポテンシャルを最大限にライヴで演じる事だけでしか実現しないのだろう。
 それはどう見ても正しいのだが、BABYMETALがSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALという三人の少女の存在有りきのものだ。
 そもそも高校生がフルタイムのロードには出られない。
 そして、いずれは終わる時が来る。

 BABYMETALの時限性は、プロジェクト発足後は常につきまとってきた。
 SU-METALがさくら学院を卒業する時、先ず大きな分岐を迎えた。
 結果としてBABYMETALは存続してきている。最近はそうした煽りをしなくなったが、紙芝居では常にユニットの終了をちらつかせていた。
 この事はいずれ「LEGEND」考として再検討するつもりだ。

 欧州のディストリビュータとなったearmusicは、BABYMETALにかなりの期待を掛けている様に見受けられる。ドイツ国内では相当枚数のポスターを展開し、インタヴュウやレヴュウも多く仕掛けたと思われる。
 BABYMETALのResistanceが、これによって加速する事を期待したい。

 世界が等しく、BABYMETALを好きになる事は想像出来ない。
 しかし、世界に今より少しでも寛容さが生まれるなら、BABYMETALというメタルが好きかどうかはともかくも、確かにジャンルとして存在出来るし、ずっと多くの人達が、「自分が好きな物はこうでなくてはならない」といった条件外にあるBABYMETALを、好きにならざるを得なくなるだろう。


 征服すべきは「不寛容さ」なのだ、と個人的には思う。互いの違いを認める。それは全てに於いて。世界の為に。

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コメント

 欧州ラウンドの詳細は、
昨年のロンドンでの新曲発表時を思い出す臨場感で、
正にネット参戦の醍醐味の連続でした。
各ファンサイト実況の健闘には感謝するばかり。

 以前も何処かで申し上げた通り、
ブログ主の眼目が明確に定まっている以上、
われわれは同じ時を共有できた幸運とともに、
目の前の出来事の一つ一つを見届けるのみです。

 主の予感の通り、たったこの半年の間に、
ありえない密度とスピードで展開するResistance。

 荒海の舵取りはお任せいたしますので、
今後ともどうぞご存分に腕を揮われてください!

いつも楽しく拝見させていただいております
THE ONEについて
勿論このタイトルでメタリカを思い浮かべないものはおりませんが
具体的に何かを指すのではなく
ダブルいやトリプルミーニング
個々にそれぞれのONEを連想させようとしているような意図があるのではないでしょうか?

一つはベビーメタルという音楽で人々を一つにする
一つは道無き道を進むというオンリーワンのワン
一つ一つの目の前の事柄をこなし進んでいくという意味でのONE等
各々が色々な意味で好きに捉えてください
と言っているような気がします

恐らく前人未到の活動へと進みだしているその中で
コバメタルも本人が行き当たりばったりと言っておりますように
試行錯誤しながら手探りで前に進んでいるのでしょう
具体的な目標を立ててそれに向かって進むというよりは
一つ一つ訪れたチャンスをこなして積み重ねていく
そういうやり方がこの先も続く気がします
その度に一喜一憂しそうではありますが

世界征服からTHEONEというスローガンを変化させた事により
LEGENDの頃のように終わりを意識させる活動ではなく
目標をなくすことで
逆にいえばこれからの可能性が無限に広がったとも言えると思います
どういう方向性に進むのか?どういう道を進むのか?どういう活動をするのか?
一つの目標に向かって進むのではなく
様々な道無き道を切り開いていく
そんな決意なのかな?とも思えたり

何れにせよどんな道を選び進んで行くのか
これから先もやっぱり目が離せませんね

世界征服って、Babymetal以外の日本のアーティストなら「海外の何カ国かでライブを成功させる」程度の目標として国内でノリで標榜できるかもしれませんが、Babymetalにとっては既にその段階は過ぎてしまったと言えるのではないでしょうか。正直、このレベルになると本当に世界が舞台となっているので、アジアやヨーロッパ、アメリカでも真面目にとられて不要な摩擦を生む可能性があります。

最早、我等がBabymetalは国際関係をも意識して行動、発言しなければならない存在となってしまったということなんだと思います。このプロジェクトには時限があるのかもしれませんが、とにかく、行けるところまで行って欲しいです。

 「帰依」という語を見て意図せず唇の端が持ち上がりましたが(^^)、文末に至って深くうなづきましたよ。
 つまりそれは「祈り」なのですね。
 ふざけたりしゃれのめしているようにも見えながら、そこには大きく深い祈りが在ることを感得された眼力に敬服します。その祈りが広がり世界に通じることを私も願います。

NHK特番のタイトル変更は初めて知りました。
言葉のイメージとして
征服では、ショッカーか黒十字軍みたいで〔笑)
たまたま適切な表現が
突発的に思いつかなかったのでしょうね。
むしろ意識としては、

織田信長の天下統一みたいな感じだったのてはないかと。
いや、SU-METAL的にはジャンヌダルクか、
さくら学院スーパーレディー的にはマザーテレサ?
コバメタルの青写真が、
当初と今ではおそらく変わってきているでしょうが、
どの方向へ進むのか?
RORのrésistanceとか、One の意味が
モアメタルの座右の銘「誰かの笑顔の理由になりたい」とか
さくら学院のワンダフルジャーニーの
「70億、笑顔探して、心をひとつにつなごう」
ここに帰依すると思ったのは私の考え過ぎでしょうか?
塾考不足の点はご容赦下さい。

THE ONEの由来はTシャツに書かれた文句「キツネ様に選ばれし『者』」の「者」にあたる英語です
もちろん他の意味に引っ掛けて敢えてTHE ONEという言葉を使っているとも考えられなくもありませんが

あと、武道館発表後ギミチョコのMVがブレイクするまでは世界に出ることは現実的な目標ではなかったと思います
ラウドパークに出たのでさえイベンターさんからの再三の要請に折れた形だったはずですし、その後のスカルマニア、AAA、オールナイト・ニッポン、筋少対バンなど見ても、どうにかして国内での認知を高めるための模索としか思えません

ギミチョコの世界的ブレイクがなければ今頃は国内ツアーでお茶を濁しているのではないでしょうか?(その方が良かったというファンもいるでしょうが 笑)

少々、場違いな感じで書き込みしにくいのですが、敢えて書き込みます。
アミューズの株価が今回のWorld tour前後で1000円超上昇している。昨年の今頃は1700円程度だった株価が今日4200円に到達した。その変動のタイミングは完全にBMの活動とリンクしておりBMの活躍しかその要因が見当たらない。
こうした側面からもその(過小評価されがちな「現象」の)影響力の大きさが窺い知ることができる。誤解されても仕方無いが、私は金儲けの話をしているのではない(とは言っても儲けられましたが)。
BMについては毀誉褒貶が激しいが、これらは其々の主観と立場に支配されている。
しかし株価上昇は究極の客観的評価以外の何物でもない。
問題はBMの何が其処まで評価されているかだろう。
私自身、BMに「帰依」しているのかも知れない。でなければこの1年間で「紅月」だけで1万回も視聴し続けている私に起きている「現象」を総括できない。
「紅月」を視聴することは私にとって「祈り」なのかも知れない。
しかし、私は何を祈っているのか、何が私をそうさせているのかは未だ分析途上なのだ。その為の示唆を求めて毎回その更新を待ち、何時も興味深く拝読させて戴いております。今後とも、宜しくお願い致します。

最後の一文に不覚にも朝から泣きそうになりましたわ!


BABYMETALが終わった後には何が残るんでしょうね。最後まで見届けたいです

去年は新参者として参加してたフェスですが今年は何の違和感もなくラインナップされしかも常連バンドからのエールの数々
もう完全にミュージシャンの中では仲間として迎えられた感じがします
客層的に気になったのが女性の多さ
しかもビッチ臭のない普通の感じの子
この子たちが起爆剤になる予感です
「激しい音、明るくポップ、性を売りにしていない」を求めているであろうこの市場はけっして小さくないでしょうし手つかずではないでしょうか
そこのキラーチューンとなるであろうドキモの現地シングルカットを望みます

アボカドを巻いたSUSHIなんて寿司じゃない
イチゴの入った大福なんて和菓子じゃない
和食・和菓子エリートの方々は言っていました。
私もカリフォルニアロールの話を始めて聞いたとき、抵抗感がありましたもの。
いつの間にかアメリカはニュースタイルのSUSHIを一つのジャンルとして確立し
かといって本家を脅かすでもなく発展している。
あれ、不寛容さが敵っていう話ですよね。
だって、BABYMETALのイメージってイチゴ大福だったから。

いつも楽しく読ませて頂いてます。
BABYMETALの言う世界征服は、40ものサブジャンルに分散されたメタルファンをひとつにまとめて、かつて繁栄していたメタルを再び復活させることだったと思ってました。なのでBABYMETALの曲には多くのサブジャンルの要素をもたせていると。

始まりが始まりだけに、いつかは終りがくるかもしれない、そういう不安は常に付き纏っています。
でも、その恐れを抱きつつも、決して声援を送ることが止められない、その活動に目が離せず、毎回舞台上での演技に感激しています。

おそらく何度か三人に意思確認が行われてきたのでしょう。
さくら学院重音部として活動した後にすうさんが卒業する折、部活動から課外活動になる折、
そして、ゆいちゃんともあが卒業していよいよ独立プロジェクトとなる折。
そういうものを経て今がある。
この三人の意思なくして、この三人なくしてBabymetalが存在しないのですから当然といえば当然です。

それがある故に、このバンドには美しくも儚さを感じざるを得ません。
明日にでもいなくなってしまうのではないか、もう観られないのではないか、
たとえそういう不安や恐れを抱かされるのがBabymetalファンの宿命であったとしても、
この活動から、このバンドから目を逸らすことができません。
こんなにも音楽が素晴らしいものであると思わせてくれたのは、今までの自分の三十年に満たないまだ短い人生ですが、
記憶にないと言っても過言ではありません。

お金を出す価値のある音楽、手間を惜しまず生で観たいと思うことができる音楽。
再び音楽にお金を出してもいい、出して触れたいと思わせてくれたBabymetalの活動が一日でも長く、
一度でも多くその舞台を願うのはファンであっても我がままでしょうか。
何とか自分に出来る限り支援できないか、その思い余って遂には株主にもなってしまったほどです。

全ては神のみぞ知る、いや、もとい、―狐様のみぞ知る―、か。
どうか、狐様、我々ファンの願いを叶え給え。

電脳紙芝居エピソードⅢ
あそこで「One」を弓の的に表現した絵が出るが漢字の「日」の象形文字にも見える

言葉の意味を想像すると孤立した「個」であるとも思えるし統合された「全」のようでもある
中心の点は未だ発せざる新たな宇宙の中心あるいはブラックホールを意味しているようにも見える

全体を分割されたものと見ながら同時にひとつに統合された姿と観ずるのは東洋的感性であり密教の曼陀羅的世界観である

一見真逆に見える存在を距離を備えた対立的なモノと捉えずコインの表裏と観ずるのは密教の感性である

コバメタルはおそらくどこかの課程で秘教主義か神秘主義の洗礼を受けた人物なはずで紙芝居にも従ってその表象が頻繁に登場する

キャンディポップとデスメタルは実際にBABYMETALによって変換されてみると
色即是空 空即是色
煩悩即菩提
音楽にジャンルなど本来ないことを思い知らされてしまう
メタルだと観る者にはメタルに映り
ポップスと観る者にはポップスに映る
観る側の心が全てを決定するからBABYMETALは本当は観客の数だけ存在する
BABYMETALが動き出す時
億千万のBABYMETALが響き合っている
それが本来あるべき音楽の使命でありレジスタンスであ

いつも興味深く拝見させていただいております。
いくつか気になる点がありましたので、僭越ながら今回初めてコメントを付けさせていただきます。

まず「The One」という語句の引用元ですが、勿論主にはMetallicaがあるとは思いますが、意味合い的にはどちらかというとArch Enemyの「Nemesis」からイメージされた部分が強いのではないかと思われます。
「Nemesis」とBABYMETALの関係はここで改めて述べるべくもないですね。

メタルコミュニティは保守的な傾向が強いですが、グローバルスタンダードやワンワールドを指向するものではなく、むしろアメリカのいわゆる草の根保守的な、コミュニティの団結と自治独立の思想の影響下にあります。
「Nemesis」もまた、メタルコミュニティのフリーダムのための団結と闘争を謳った曲です。

そういった文脈を通してBABYMETALが掲げる「THE ONE」を鑑みれば、そこにKONAKA-METALさんが懸念されるような意味合いは含まれておらず、むしろ逆の立場を表明していると考えられるのではないでしょうか。

国内メインで活動するなら(世界征服)のままでも良かったはず。海外展開に舵を向けた転換期なのではないだろうか。
つまり、アミューズから海外展開への指示があったのでは?

今回のブログの趣旨から外れてすみません。BABYMETALの次のアルバムはクラシック要素も取り入れて欲しいですね。メタルとクラシックは相性が良いしBABYMETALからの執拗な葉加瀬太郎氏へのラブコール。そして今度はクラシック界も激怒するような、なんじゃこりゃ~って曲を出してくれたら最高です。

BABYMETALがいやKOBAが海外を意識したのはサマソニ2013でのMetalliceとの邂逅だったと思っている。インタビューでは海外フェスの誘いはその前からあったようだが、現在世界最高のメタルアイコンであるMetallica側からの思いもしなかったアプローチがこれはすごいことになりそうだ、という思いを抱かせただろう。
シングル発売をやめアルバムを出すこと、欧米向け宣伝活動に主眼を置いたライブ会場とセット、聖誕祭の幕張メッセ(ギミチョコMV用)そしてライブの殿堂・武道館でのWorld Tour 2014 Trailer撮影、これはサマソニの結果を踏まえ練りに練られた戦略でしょう。
そういった意味でサマソニのCREATIVEMANには頭上がらないでしょうね。Metallicaをフェスに呼んで同日にBABYMETALを出演させるなんて芸当は彼らにしかできない、10周年の豪華ラインアップ揃えたラウパの出演だって充分考えられる。
世界征服というスローガンも昨年のWorld Tourの結果を踏まえて練りに練ったThe Oneへの変更だったかなと思う。実際はBABYMETAL世界征服の過程であるが世界に特に欧米に向けた判り易い英語、これがThe Oneだったのかな。
Metallicaがメタル界から世界を手にできたのはグラミー会場でONEを生披露したことが最も衝撃を与えたんじゃないかと思っていて、中元すず香の学院日誌に歌の考古学で歌った島唄に感動して、メタルではMETALLICAのONEが戦争の悲劇をうたった曲として世界に衝撃を与えたんだと書いたことを思い出した。
こうなったら以前はSUが高校卒業までかな、いやYUIMOA高校卒業?何て思ってたけど東京オリンピックまでやって欲しいし、それまでに日本が世界に誇る最高のアーティストになって欲しいなんて思っちゃってます。

いつも良い記事をありがとうございます。
BABYMETALがいかに考えさせられる存在かということを、改めて考えさせられました。

アミューズが世界征服を掲げなくしたのは
BABYMETALが単なるバンドから現象になってしまったから
新時代のムーブメントは本来大衆が自ら産み出すもの
単に外から仕掛けただけでは現象にまではならない

最初にBABYMETALを触媒としてメタル界に惹き起こされたほんの僅かな化学的変化は次々と連鎖反応を起こしついに巨大なBABYMETAL現象となった

現象はある方向へ全体が一斉に動いている状態だが人間が頭脳知で判断した予測を超えて膨張してゆく

「メタルで世界を征服」は征服する側とされる側が分離している
「メタルで世界をひとつにする」ならば
ひとつにする者とされる者は同じ存在だから対立はない

全ての人類が元はひとつの生命から派生したものであるとするならば
再びひとつの生命に回帰することは自然の摂理にかなった考え方になる

万物の背後にひとつの生命を感ずるアニミズムは人類共通の概念だが日本においては神道がそれにあたる
BABYMETALのエピソードの狐神は方便だが日本神道の概念を使っている

異質なもの全てを包容し吸収して調和させる
この日本古来の作法がBABYMETALの神髄である

「世界征服」は男のロマンですが(笑)、その言葉が市民権?を得たのは、恐らく初代仮面ライダー(o\o)のショッカー辺りからじゃないでしょうか。(ウルトラマンシリーズだと地球侵略になってしまうので異なるのかな?)
昨今だと「空の落とし物」で主人公が望みとしてそれを叶えて貰ったら、自分以外全員消滅という空恐ろしい結末。主人公には誰かを従わせる力量がないから、そうせざるを得ないという論理。妙に納得しました。
男のロマンと言いましたが、「征服」という観念は女性にはないのじゃないかと思います。
BABYMETALに於ける「世界征服」はネタ的には合意していたとしても、発想は運営側、恐らくはコバ氏が言い出した事ではないのか?と考えます。
女性的発想では、つまりフロントの3人の気持ちからすると、「世界が一つになる」→「幸せになる」という方がより納得が行くのではないのかな?と思います。

>日本神道
敢えて異を唱えるなら、日本神道は明治政府によって人工的(政治的)に作られた宗教(あるいはその観念)なので、より原始的な古神道とか、単に八百万の神々と言った方が自分としては納得できます。

「THE ONE」に関してですが、紙芝居の内容からすると、年齢、性別、人種の区別なく、、、。 この条件がBABYMETALの目指す理想のファンなのかもしれませんね。
その過程こそ、BABYMETALのレジスタンス。

現代の日本の神社で演じられる巫女舞は典雅な動きのものしか見ることはないけれども
元々巫女の起源はシャーマンであったし巫女舞も神憑りとなってトランス状態で舞い踊り狂う激しいダンスであった

これにストーリーと楽器が加わると御神楽となりそれが日本固有の伝統舞踊の原型となっている

三人が舞台上で踊る間には狐神が憑っているとの謎の設定もキテレツなお伽噺の様で実は
日本の伝統芸能の原初の姿をそのまま体現している
彼女らがその重さをどこまで理解しているかは解らないがメギツネの演舞には最初の出だしから原始のリズムと音色に満ち溢れていてどの国のライブ映像で見ても観客の興奮がここから自然に最高潮に達して行く様が良くわかる

巫女舞も御神楽も観たことのない連中にとって自然に体が動き出してしまう不可思議な体験はとてつもなく新鮮なアトラクションに映るに違いなく
「ライブがとにかく楽しい」と絶賛するのは当然の話であり
本来ライバルであった筈の老練のパフォーマー達までもが魔術にかけられてしまったかの如く続々と魅了されてしまうのも実は
BABYMETALが洗練された現代神楽であることを如実に示している

法華経如来寿量品には「衆生功尽きて業火に焼かれると見やる時も我が浄土は安穏にして天人常に充満せり」との一節があるが

混沌と絶望の極致とも見えるデスメタルの世界そのままの中からひとつの調和ある姿に置き換えて光輝く姿は奇跡としか言いようがなく
まさしく神業であると言って良いと思う

彼女たちが世界的に人気が出てきたのを知った隣の国のアノ方々が嫉妬丸出しでそっくりコピーした人造人間達を来年あたりから養殖して世界に放出してそうな気がします・・

確か去年プリッツとかいう謎の4人組を売り出してたが先月解散していたはず
BABYMETALをコピーできる程の技能がある位なら同じ路線で売る意味は全くないですね
一度動画を観ましたが二秒で停止です

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