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2016年3月28日 (月)

『THE ONE』MV雑感



 WOWOWで横アリのライヴが放送されてすぐに、『THE ONE』の動画が公開された。
 WOWOWの素材をカットアップした編集。音源はスタジオ録音版だとは思うが、そのものでは無い気がする。
『THE ONE』はBABYMETAL史上初めて、フェードアウトで曲が終わるトラックとなる事は予想していたものの、この動画のフェードの絞り方は何か中途半端で、忌憚なく言うと素人臭い処理だ。映像の方もギリまでライヴ映像を使いたかったのかもしれないが、余韻を感じさせないルーズな処理になっている。モンタージュもあまり効果的な部分が少なく、かなり急に仕立てられたものだと思う。
 プロがプロの仕事をした『KARATE』MV公開に間を置かずこれを公開した意図は、BABYMETALのショウがスペクタクルなショウである事の周知と(これはまさにその通りであるし、その意図は伝わっているだろう)、BABYMETALの楽曲としては新しいサウンドである2枚目のクロージング・トラックを聴かせる事で、盤自体のプロモーションにもなるという辺りだと思う。

 非常に好評であるし、プロモーションの効果は期待通り上げていると思う。しかしこの動画では、「ライヴにては神バンドが生でプレイする」というBABYMETALのライヴに於ける魅力と特徴を伝えられていない。

 更に最後に浮かぶテキスト・メッセージは全く理解不能で、これが意図通り受容される事は極めて困難だろう。

 以前にも述べた様に、「みんなを一つにする」というスローガンは性善説な解釈は勿論間違ってはいないが、一方で異端を排除する、同調強制圧力といった負の概念と裏腹にある。
 勿論かつてなら、実現が不可能だという前提で、無茶な「目標」を掲げるという「ネタ」としては確かに面白い概念であった。
 しかしメイン・ストリームに現実に食い込み始めている今となっては、もう少しデリカシーを以て言葉を選んで欲しいと老婆心ながら思う。

 北米~欧州のサーキットでゴンドラを用いる演出があるとは思えないが、BABYMETALのショウに行ってみたいという新たなファンを獲得するだろうという意味で、このMVの公開には意味がある事は間違いなく、その効果を上げ得る事には疑いがない。

 ちゃんと聴けた音源版だが、中間部のアレンジでは幾度かリット(リタルダント)してからインテンポに戻すところなど、(Genesisに影響を受けた)It Bitesのニュアンスを私は感じて好感を持っている。

 横アリライヴ放送で書き漏らしたが、神バンドの過去最大にテンションを上げたソリッドなアンサンブルは見事だった。

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コメント

最後のメッセージは確かに「うーん何が言いたいんだ?」と思いました
歌詞からの引用ですけど、なんでそこを?というような
解散を匂わせているのでしょうかね?(ファンの間で揶揄される解散詐欺?)

映像としては5:00前後のSU-METALの後ろ姿とそれ越しに見える客席に釘付けになりました
彼女の見ている景色、彼女の戦っている相手はこれなのかと
あと、神バンドこの後ろ姿を見ているのだろうな、と

メッセージについては現在の国際情勢の混乱も有りますからね
ここ一週間でベルギーで大きな動きがありましたし、ウェンブリーもセキュリティチェックが厳しくなったみだいですし…
THE ONEの歌詞が変に解釈されないことを自分としては願っています

ただ、やっぱりそこで大切なのは音楽の説得力、彼女の歌声の力なんでしょうね
そう考えると我々ファンとしてはBABYMETALチームを信じるという、今までとやることは変わらないのかな、とも思います

フェードアウトに関してEnglish.verの場合、収録時間が6:29となっています。

このMVでは曲が始まるのは31秒あたりからで、フェードアウトで終わり切るのが6:56あたりなので、実質6:25くらいですね。CDだと約4秒ほど長くなりそうです。その4秒がどのように活用されるか、でしょうね。

もっと余韻に浸りたい時、フェードアウトが短いとフラストレーション溜まりますからね。

最後のメッセージはIDZの紙芝居、「No More Bullying Forever」に変わるメッセージとしてThe Oneの歌詞から引用したのだと推測しますが、あくまでメッセージなので深い意味合いはないと思います。

MV自体、CD買ってもらう為にインパクト優先で作ってるでしょうから。

The One のMVは、嬉しいプレゼントですね。宙吊り、花火、スローモーションといった、往年のBon Jovi等を彷彿させる80年代アメリカンロックのようなメジャー感あふれる派手で楽しい演出は、欧米のロックファンにもアピールできる格好良さを持った内容だと思います。ギター・アクションなどのシーンががほとんど見られないことから、このビデオではロックバンドとしての側面よりもシンガーやアイドルとしての側面を強調して、主役3人の顔を売る意図があるのではないかと推測します。

SU- METALがインタビューで、海外ではファンが一緒に歌うことが多い、英語歌詞の新曲はそういう人達のために、みたいなことを言ってます。
今回のMV 英語詞付きですから、ウェンブリーに来る人に向けて「予習してきてね」ということだと思いました。

元々計画していたものでなく外部から要請され急ごしらえで編集したものであるように見えます。
ゴンドラを望遠で撮影しために変化に乏しく冗長に見える映像を敢えて公開した意図はスペクタクル好きなアメリカ人への宣伝に使いたいとの現地資本の意向が強く働いたからではと推察します。
上手く成功するといいですね。

YouTubeコメント欄によればスタジオ版では無く、ライブ音源を編集してるそうです。私にはわかりませんが、、、

wowowで放送された音源ではないですね。残念ながら神バンドの演奏の生々しい迫力がありません。スタジオ盤の打ち込みだと思います。
最初に公開されたビルボード(WEBサイト)に促されてスタッフがあわてて編集したんでしょうか。エンディングに無理やり英語詞の切り貼りを載せてますが、YouTubeの英語コメントでも意味(意図)が分からないと投稿されてます。
「私たちが側にいるときはいつでも君たちの味方だよ。忘れないでね、永遠に・・・」と言われても・・・。

BRING ME THE HORIZON の新作「THRONE」MVには振り香炉を持つ聖女の後ろ姿が何度もカットインされていて、ベビメタのタイトル「THEONE」や限定版ジャケットになんとなくオマージュを感じます。

このMVを観てから語る内容の大半が、フェードアウト処理とテキスト・メッセージ?
雑感と題してはいても、これはMVのレヴューであろう。

何を感じて何を書こうが自由、そしてすべてを含めてエンターテーメントなのも確かだが、BABYMETALは映像作成集団でも、政治団体でもない。本業についての記述が最後五行とは寂しい。

それは美しい月を見ても、クレーターの事しか語らないのと同じ行為。
残念な更新でした。

BABYMETALの本業もあるが、ブログ主にも本業があるからね。
ブログはブログ主の本業からの視点が垣間見えた方が面白いと思うけど。

月を見てクレーターの話しかしないのは
確かに一部をフォーカスするだけかも知れませんが、
それが「特殊な望遠鏡の専門家」のブログなら話は別じゃないかな。

このブログ主が語る「暗闇の中でのカット割り等で作る緊張感の話!」
なんて、俺は金払ってでも読みたいけどね(笑

「ゴンドラが上昇始めるタイミングで片手は手すりをつかむんだよ」
「ハーイ」
「マイクは落下防止のストラップつけた?」
「出来てます」
現場でゴンドラが納まった時、コード引いてたスタッフがガッツポーズしてたっけ
いろいろなチャレンジがありますね
ウェンブリーはどんな演出なのか楽しみです
ああ、もう一週間をきった

テキスト・メッセージは全く理解不能ですか

ではこれがさくら学院卒業生とさくら学院メンバーへの
メッセージと解釈しても問題ないわけですね

メッセージはFOXDAYとウェンブリーへの伏線。
なので今は迷える我々キツネには理解できないものと考える他はないですねぇ。

新しいベビメタが発信されるだけで無条件に喜んでいる自分としては、専門的な視点で個人的な見解や感想を語ってもらえるのは参考にもなるし楽しい。
ちなみに、小中メタルはベビメタについて配信だったり動画を投稿しようと思った事はありませんか?

顔出ししなくても声だけでも出来ますし
素人達がネット上で議論を交わし合いながら盛り上がるのも楽しいですが、専門家によるその時々のベビメタについて個人的な見解や感想を発信するのも需要があると思いますよ

自分なら欠かさず見ます

KARATE 「涙し、心折れても(3人の)心を一つにして走れ、走り続けろ。」
The ONE 「Whenever we are on your side Remember always on your side Forever...」

「狐様から3人への贈る言葉(とも受け取れる)」と勝手に関連付けてみた。

The oneのギター間奏部に、どことなく最初期ジェネシスの雰囲気を感じていました。
サルマシスの泉かなぁと思って聞いてみたところ、かなり驚きました。

確かに自分も中途半端な編集だなと最後は感じました
ただ編集はおなじみのINNI VISIONさんが担当してるみたいなんですよね
http://innivision.tumblr.com/

現場ではピラミッドがゆっくりと移動しながら、同時に右に左にけっこうな割合で自転していました。ワイヤーのたるみや方向転換による衝撃が原因と思います。
3人が気持ち悪くなるんじゃないかとハラハラしながら見ていました。

そういえば、湾岸戦争時、ザ・キュアーの「キリング・アン・アラブ」という曲がアメリカのラジオでヘビーローテーションされ、その事態にバンド側が遺憾の意を表明し、ライブでの演奏を自粛するというでき事がありました。
この曲は、バンドのソング・ライターであるロバート・スミスが、カミュの「異邦人」にインスパイアされて制作したもので、何ら差別的な意図を持ったものではないのですが、アメリカのいくつかの偏向的なラジオ局の制作者によって、「アラブ人を殺せ!」という短絡的なスローガンとして曲解され、政治的に利用されてしまったのです。
このような事例もあるので、The Oneというスローガンに対する小中さんの心配も理解できますし、私も同様の危惧を覚えます。
ですので、BABYMETALを運営されている方々には、くれぐれも細心の注意を払って、世界征服に邁進していってほしいものだな、と強く思う次第です。

>めめさん
反論したい気持ちは分かるが少し違う。

The OneのMVは粗削りでも、karateよりも圧倒的な何かがあり心震わされるものだ。それは熱量でありパワーであり、ロリだ作り物だと騒ぐヘイターに「これがBABYMETALだ」と叩きつける熱いメッセージだ。

このMVにはkarateでは感じなれなかった心がある。7分間の終わり10秒を切り取って論じるのは、正しい音楽の楽しみかたではない。

確かに、切り刻んで分析するのが好きな評論家もいるだろう。しかし、それまでのブログ主はそれだけではなかったはず。確かなBABYMETAL愛が感じられる論評をされていた。

今回のエントリーにはそれを感じられなかった。だから残念と書いた。

まぁ、何を書こうが自由と書いた。それも理解している。他人の感性は否定してはいけないかもしれない。ブログ主の主旨を読み違えていたなら、こちらの読解力の問題だろう。

水掛け論になるだろうから自分はこれで遠慮する。

小中さんが指摘されたのは、昔と違い影響力あるアーティストがONEを世界征服WORLDORDERと安易にリンクしてしまうと、カルト的に曲解されてしまう可能性があると言う意味だと思います。
勿論そうならないと信じたいですが平和な日本とは異なり世界的に民族主義的排他主義が台頭しつつある中で無邪気な世界観を強く出し過ぎると危険かも知れないということです。

Keiさん

要するに前人未踏なんですよね。
そこで前を見るか?足元を見るか?

何事もなく上手く行くと良いですね。

好きな人の欠点を挙げられると反論したくなったり怒りたくなる気持ちはよくわかります。
ただ自分としては絶賛よりも、問題点や課題を指摘している批評の方が読んでいて興味深いと思いますし、それを望んでこちらに来ています。

この歌の歌詞を読み解くと
キツネ教がユダヤ教のパロディであるという公式見解ですよね。

いままでも神が預言者としてbabymetalを遣わした、みたいな設定もありましたけど、
表現力が増してきた今ではジョークの範疇を越えて来ているように感じます。

小中さんがおっしゃる危惧も解ります。
僕は選民思想は苦手なので
少女に歌わせるには少しキツイかなって思いました。


もうちょい和風の、手と手を取り合って、みたいな
それこそQUEENのlet us cling togetherみたいな歌詞の方が受け入れやすいです。

初めまして。いつも本当に楽しく拝読させていただいておりますが、The One の歌詞に対する小中さんの拒否反応がぼくにはよくわかりません。同調圧力…等です。 ベビメタファンは年齢性別職業国籍もそれまで聴いてた音楽の趣味まで様々なのにベビメタの音楽やステージが好きという一点ではわかりあえる。そこに強制でなく共生の、わずかな可能性を感じることはそんなに気持ち悪いことでしょうか?
そこもコバ氏が言ってるようなディズニーランド的なファンタジーになるんでしょうがリアリティー追及と同じくらいファンタジー追及も認められてよいのではと

ビートルズが「愛こそすべて」を世界同時衛星生中継で公開した頃の「もしかしたら世界は変わるかも知れない」という高揚した気分に近いものは多少あるかも知れません。
そこから演出された戯曲でなく本気の政治メッセージ例えばイマジンみたいなカリスマ性を持たせたらプロデューサーは確かに愉しいかも知れないがどんな影響があるかは解らない。ジョンの最期を聞いて停めた車の中で数時間ただ茫然としていた者としては戯曲は戯曲として完全させればよい、としか考えてません。

時々興味深く拝見させていただいてます。初めて投稿します。

Redditを覗いていて知ったのですが、Wembleyでは面白いことが起りそうです。4月2日には世界各国から人々が参戦するようですが、それぞれの国旗を持ち寄って、The OneのLaLaLaLa~♪の合唱の時に一斉に掲げよう!という提案がなされている様子です。人々が一緒に集うことについて考えるこの歌に非常にマッチしているし、BABYMETALコミュニティーのハイライトになるんじゃないか!というのです。掲げるタイミングも、このMVの4:44のあたりにしよう!という細かさです。いまのところ23カ国ぐらいの国旗(さくら学院旗を含む)が集まっている模様です。

素晴らしい提案だと思います。私は今回Wembleyに行きませんが、是非ともこの試みが成功してほしいと思います。そして、自分自身もいつか何らかの形でそのような行動に加わりたい、とも感じています。

小生も50代半ばの往年のROCK&J-POP世代です。
インディーズバンド歴30年で今は都内の某ライブハウスでJ-POP系イベントの
プラニング・ブッキングとかやってます。
この投稿はすでに米国late showがYoutube配信され3日間で200万回達成
という時点であり、3月末からの怒涛の1週間を目の当たりにした後の余韻
に浸ってる最中のものです。

この段階でおそらくは、公式「the one」 MV公開は、米国TVで「ギミチョコ」を初めて
目にしたビギナーアメリカン達への重要な参考映像となるに違いありません。

狭いスタジオで神バンド&BM3娘たちがTV画面に全員収まるシチュエーションを初めて観る人にとっては、日本の新進気鋭のストリート系ビジュアルインディーズバンドかなという第一印象を持たれる可能性が予想されます。たしかにBMもはじめは鹿鳴館デビューとNHK放送していましたしスタート地点はその通りなのですが、最近デビューした若手ストリートバンド?という多少の勘違いを早めに軌道修正してくれであろうYoutube映像が「the one」MVになろうかと思います。

往年のピンクフロイドやイエスのライブ映像を観て育った私としては横アリのBMゴンドラMV映像は「苦節50年、日本からもようやく遂に世界に向けて映像美でも勝負できるロックアーティストが誕生したか・・・」という純粋な感激がまず真っ先にありまして、the oneで世界を一つにというメッセージ性を感じるよりは、まずは目の前に繰り広げられた壮大な空間演出とゴンドラの3人の“なんともかわいい”表情アップに眼が奪われた次第。ステージ上の白煙をはく狐神セットのスターウォーズかエイリアンの1シーン的なとんでもなくSF的な演出も極めて大きなビジュアル効果を生んでいる。

そういうわけで、米国TVショウで「ギミチョコ」を初観した米国民の方々は、ぜひこのBMの最新アルバムラスト曲の近未来的ライブビジュアルを観て戴きたいわけです。

BMを全く知らずにきた一般視聴者にとっては、BMがスターウォーズかエイリアンの1シーン的なとんでもなくSF的な壮大なライブ演出をさらりとやってのける「とんでもない存在」になってしまっていることを、何気に観たYoutube映像で知ることになるわけです。松田優作の「なんじゃこりゃあ!」の衝撃をUSAの方々にもぜひ体感していただきたいと思うわけで、こういった米国人が慣れ親しんでるいわゆるダイナミックなスペクタクル感は「KARATE」だけでは伝えきれないと思うんです。

なのでKOBA-METALさんがすべて先を読んで仕掛けている訳ですが、「the one」横アリライブ映像MVの先行公開は間違いなくGJであると確信します。

編集が少々雑であるとかラスト数秒のメッセージの深い意味、社会的メッセージの危険性などは、たしかにそうなのでしょうが、ビギナーに観てもらう映像としては、そのあたりは正直どうでもいいことがらかと思いました。

長文ですみません。

エレマンドムーさん。良くぞ言ってくれました。
今振り返ってみればまったくおっしゃる通りです。

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